医者と病院に殺されないための知識ブログ

医療界は現代医学に支配されており、標準治療を受けることが常識とされています。が、それによって多くの命が失われているのです。この事実を日本人に伝えるのがこのブログの目的です。

「胃がん死亡数が減っていなくても胃がん検診には意味がある」の嘘



✳️【胃がん検診】

 近藤医師は、がんもどき自説を裏付けるデータの1つとして、よく胃がんの発見数と死亡数の推移のグラフを紹介します。近藤医師の指摘はこうです。 


 「早期発見理論が正しいとすると、検診で胃がん総数が増えれば、胃がん死亡数は減ってしかるべきです。ところが死亡数は変わらない。とすれば、胃がんのうち近年増加した部分は『もどき』であるはずです」 


 確かに、発見数がこれだけ増えているのだから死亡数は減ってほしいと、私も思います。だから、面白い指摘ではあります。 


 ただし、これだけのデータで、「胃がん検診は意味がない」とは言えません。なぜなら、このデータは臨床研究でも何でもなく、胃がんと発見数と死亡数を並べただけなので、エビデンスレベルは4。「症例報告のまとめ」レベルだからです。 


 しかも、日本のがん登録はまだ不十分で、最も進んでいる大阪のデータをもとに死亡数などを推定しています。だから参考にはなるものの、決定的なデータではない。そのため、発見数と死亡数のデータを並べても、エビデンスとしては弱いのです。近藤医師が出したデータからは、「有効ではないかもしない」としか言えません。


 確実に「無効だ」と言うには、エビデンスレベル1の臨床試験、つまりは胃がん検診をおこなう群とおこなわない群にランダムに振り分けて結果を比べるランダム化比較試験をするしかありません。 勝俣範之〈医療否定本の嘘〉より



✔️【反論〈がん検診をやめる理由は「死亡数が減らない」で充分〉】

 韓国では1990年代に超音波装置を市中のクリニックが導入してから、1993年から2011年での間に、甲状腺がんの発見数が15倍にも増えました。


 しかし、どれだけ治療しても死亡率が下がらないため、結局甲状腺がん検診は中止になりました。 


 この韓国の例でわかるように、がん検診を中止にする理由は「発見数が増えているのに死亡数が減らない」──これだけで充分だということなのです。



🏥国民病のがん。手術などの標準治療で治療するのが常識とされていますが、標準治療は大変危険なものなのです。食事療法をぜひご検討ください。

がんは3大標準治療では治らない!がん食事療法を知ってください!


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がん治療論争!勝俣範之vs近藤誠編(勝者はあなたが判断してください)目次

「支持療法や制吐剤で抗がん剤治療は楽なものになった」の嘘



✳️【外来化学療法】

 抗がん剤治療には多くの誤解があります。抗がん剤の印象として、副作用が強く、抗がん剤をやっている最中は、寝たきり状態のようになって、仕事も何もできないのではないのかと思っている人が多いのではないでしょうか。 


 しかし、最近の抗がん剤は、通院で治療ができ、抗がん剤治療をおこないながら、旅行に行ったり、仕事をしたり、普通の生活を送れるようになっています。 


 もちろん個人差はありますが、10年前と比べても、現在の抗がん剤治療は副作用が圧倒的に軽くなっています。 抗がん剤の副作用が軽くなってきた原因は、副作用をしっかりと抑えるいろいろな対処法が進歩してきたことです。抗がん剤の副作用を抑える治療法を「支持療法」といいますが、この支持療法の進歩は目覚ましいものがあります。 


 抗がん剤の副作用のなかで、患者さんが最もつらいと訴えるものの1つが「吐き気」です。がん患者さんを題材にしたテレビドラマや映画などを見ると、抗がん剤治療中の患者さんは、たいていゲーゲー吐いています。 


 つい10年くらい前までは、確かにこのような患者さんも多かったのですが、抗がん剤の吐き気を抑える有効な「制吐剤」が開発されたことによって、最近では、抗がん剤で吐く患者さんを見ることはまれになりました。 勝俣範之〈医療否定本の嘘〉より



✔️【真相〈外来化学療法は収益悪化を避けるため〉】

 勝俣範之の話が嘘であることを、近藤誠の著書から引用しながら説明します。


 現在の診療報酬制度では、短期間で病床を次々に回転させていかないと、病院の収益が上がらない仕組みになっています。 たとえば抗がん剤治療を入院でおこなった場合、1人の患者に長期間ベッドを占有されることになります。それでは収益悪化が避けられません。そこで考え出されたのが、通院しながら抗がん剤治療を受ける外来化学療法だった、というだけのことです。



【支持療法の恐怖】

 次に支持療法なのですが、これによって抗がん剤による毒性死が激増すること間違いなしです。 


 支持療法がなかった頃は、患者が吐き気などの副作用に耐えられなくなると、医師が抗がん剤の減薬や中止を検討していたんです。


 いわば副作用が抗がん剤の毒性を知る目安になっていたのです。


 しかし支持療法で副作用を抑え込んでしまうと、患者が副作用の苦しみを訴えなくなります。


 すると医師は減薬や中止を検討しなくなり、際限なく抗がん剤を投与し続けるようになっていきます。


 その結果、抗がん剤に殺される患者がさらに増えるようになっていく、というわけです。



【まとめ】

 ●外来化学療法は患者のために考え出されたものではない。


 ●抗がん剤の副作用を抑える支持療法で、抗がん剤で殺される患者がますます増える。



🏥国民病のがん。手術などの標準治療で治療するのが常識とされていますが、標準治療は大変危険なものなのです。食事療法をぜひご検討ください。

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「TS-1など、抗がん剤は止まることなく進化を続けている」の嘘



✳️【進化が止まらない抗がん剤】

 乳がんでは、1970年代から、術後に、リンパ節転移があった患者さんを対象に、「抗がん剤を投与する群」と「投与しない群」にランダムに分けて予後を比較する臨床試験が複数おこなわれてきました。世界で最初におこなわれたのが、3つの抗がん剤を組み合わせたCMF(シクロフォスファミド、メソトレキセート、フルオロウラシル)療法の臨床試験です。その20年後の追跡調査が、世界的に権威のある医学雑誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』に報告されました。 


 結果は、術後にCMF療法をおこなった群では207人中74人、約36%の患者さんが再発しなかったのに対し、おこなわなかった群では179人中48人で約27%と、CMF療法が明らかに再発を減らしていました。最終的な生存率も、おこなった群では34%、おこなわなかった群では25%と、明らかに上回っていました。 


 以降は、CMFを上回る新たな抗がん剤が登場し、さらにその抗がん剤も別の新たな抗がん剤に取って代わられ……と、どんどん進化し、術後の抗がん剤治療は、標準治療として世界中のガイドラインで推奨されています。 


 医学的根拠のなかで最も信頼性が高いのは、複数のランダム化比較試験を統合解析したメタ解析と呼ばれるものです。乳がんの術後補助化学療法は、最新のメタ解析でも、10年後の乳がん死亡率を6.5%減少させたと報告されています(Lancet 2012)。 乳がんから始まった術後の抗がん剤治療ですが、有効ながんはどんどん増えています。卵巣がん、胃がん、大腸がん、肺がん、すい臓がんなどでも、術後に抗がん剤治療をおこなうことで再発のリスクが減ることが証明されています。たとえば、胃がんでは、これまではきちんとしたデータはありませんでしたが、2007年に日本初の「TS-1」という経口の抗がん剤の再発予防効果が証明されました(N Engl J Med 2007)。 


 がんが再発しないということは、がんが治るということ。術後の抗がん剤治療によって、明らかにがんの完治率は上がっています。 勝俣範之〈医療否定本の嘘〉より



✔️【TS-1の真実─冴え渡る岡田正彦教授の推理】

 大嘘──この一言で瞬殺です。


 新潟大学医学部名誉教授・岡田正彦の〈医者の私ががん検診を受けない9つの理由〉から引用しながら説明します。 


 2007年、とある抗がん剤(厳密には化学療法剤)が日本人によって発表され、話題をさらったことがあります。


 その化学療法剤とは、最高のエビデンスレベルを誇るランダム化比較試験によって延命効果が認められたのです。これは胃がんの化学療法剤では初の快挙だったそうです。 


 しかし、のちに論文の中に、数々の疑問点が浮上してきたのです。


 まず、治療開始から3年がたった時点で、調査に協力した患者の人数が3分の1にまで減っていたのです。これは死亡者数を遥かに超える人数だそうです。



【厳格な条件】

 次に調査対象になった患者が、非常に厳格な条件をクリアした患者に限定されていたことです。


 具体的には手術によって胃を3分の2以上切除していること、ほかの部位に腫瘍が残っていないこと、リンパ節を広範囲に切除してあること、過去にがんの治療を受けていないこと、肝臓など各種血液検査の値に異常がないことなどです。 


 最後に、胃がんの進行度がⅡ期とⅢ期に限定されていたこと。


 化学療法剤が唯一最後の頼みになるはずのⅣ期の患者が、なぜか対象からはずされていたのです……。 


 とにかく様々な条件つきの研究だったわけですが、このように多くの条件が必要になるのは、対照群との差がほとんどないような場合なのです。


 そのため研究者はあれこれと条件を変えながらデータ分析を繰り返し、ピンポイントでうまくいった結果を論文にまとめるのです。


 これをほんのひとつまみの成功例ということで「チャンピオン・データ」といいます。



【不可解なネット記事】

 さらに不可解なのが論文発表から4年後のネット上の記事で、新薬を飲んだ群と飲まなかった群の生存率を表す2本の折れ線グラフが交わっており、統計学的に差がないことを示す数値までもグラフに添えられていたのです。


 挙句の果てに論文ではⅡ期とⅢ期の患者を対象にしていたというのに、ネットの記事ではⅢ期の患者だけになっていたのです。 その後、従来の化学療法剤と比較する調査がアメリカでおこなわれ、総死亡数に差はないという結論に終わりました。


 要するに、その話題をさらった世紀の化学療法剤は、ただのインチキにすぎないものだったということです。


 その化学療法剤こそが……TS-1なのです! 


 勝俣範之によると、TS-1が現代医学において最高峰の化学療法剤とされているそうです。


 そのTS-1がただのインチキだったわけですから、TS-1以前の「効果がある」とされている化学療法剤も、1つ残らず大嘘のインチキであると見ていいでしょう。 しかし、それにしても……ホラ吹き大会としかいいようがないですね……。



【まとめ】

 ●勝俣範之がイチオシするTS-1は、ただのインチキにすぎなかった。



🏥国民病のがん。手術などの標準治療で治療するのが常識とされていますが、標準治療は大変危険なものなのです。食事療法をぜひご検討ください。

がんは3大標準治療では治らない!がん食事療法を知ってください!


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