医者と病院に殺されないための知識ブログ

医療界は現代医学に支配されており、標準治療を受けることが常識とされています。が、それによって多くの命が失われているのです。この事実を日本人に伝えるのがこのブログの目的です。

「近藤誠は相談に来た乳がん患者を邪険に扱った」の真相



✳️【手術で回復した乳がん患者】

 実際に「放置療法」を勧められた患者さんの体験を紹介しましょう。 


 50代のある女性は、左乳房に8センチの腫瘤を自覚し、当時慶応大学にいた近藤医師を受診したところ、乳房、腋窩リンパ節転移を認め、ステージ3Aと診断されました。乳がんのステージ3の場合、リンパ節転移はありますが、まだ手術は可能で、積極的治療により治癒する可能性も40~50%あります。 


 ところが近藤医師は、この患者さんに、「がんで、余命半年から1年」「手術しても100%死ぬ」と説明し、手術も抗がん剤も勧めませんでした。患者さんも悩んだ末、放置することに決めたそうです。 


 その後、7ヵ月間放置し、がんが10センチ大に膨れ上がり、皮膚を破り、出血するようになりました。近藤医師に見せたところ、「血なんて出ていない」と一言。信じてくれないので、血のついた下着を見せたら、「血ではなく、汗だ」と。痛みを訴えても鎮痛剤さえ処方されなかったそうです。 


 さすがに不審に思い、助言を求めて別の病院を受診したところ、もはや手術ができる状態ではなくなっていましたが、抗がん剤治療を受けることで手術が可能となるかもしれないと説明を受けました。ところが主治医である近藤医師のところに戻り、相談すると、「抗がん剤はダメだ。そんなことをしたら死んでしまう」と。結局、彼女は転院し、抗がん剤を3サイクル受けました。その結果、がんも6センチ大まで縮小しました。この時点で手術も可能となったのですが、再度、近藤医師を受診した際に手術を反対され、その後、また、がんを放置することとなってしまいました。 


 初診から3年半後、彼女は私の外来を受診されました。もはやがんは手術できる状況ではなくなっており、多発転移を起こしていました。痛みの治療を十分におこない、彼女はQOLを最大限に尊重した治療をおこなうこととなりました。ピアノを弾くことを職業にしている方だったので、しびれの副作用が少ない抗がん剤でがんの進行をコントロールし、その間、ピアノのリサイタルを開くこともできました。最終的に、彼女はお亡くなりになられましたが、抗がん剤治療をおこないながらも、彼女らしい時間を過ごせたのではないかと思います。 


 初診の段階では、手術ができたのですから、初診時に適切な治療を受けていたらと悔やまれますが、患者さんは、わからないのです。誰でも、がんという病気自体、怖いでしょうし、手術も抗がん剤も好んで受けたいものではありません。そんなときに、「放置がいい」と言われれば、ついついなびいてしまうのではないでしょうか。 勝俣範之〈医療否定本の嘘〉より



✔️【真相〈エピソードの信憑性〉】

 医学的なツッコミはほかの記事を参考にしてもらうとして、私はこのエピソードの信憑性について述べたいと思います。


 近藤誠〈抗がん剤は効かない〉からとある文を引用します。


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 (前略)立花隆 このマニュアルが絶対に注意しなくてはいけないこととしてあげているのが、家族に対して、「当院として、もうできることはなにもありません」という、その一言だけは絶対言ってはいけないということなんです。 


 近藤 同感です。どういう患者さんでも、どういう状況でも、医者や看護師が提供できることというのは、いくらでもあるんです。治らない場合でも、苦痛があれば、それを取ってあげましょうとか、苦痛がなければ、今後どういうふうに生活していくかをアドバイスするとか、あるいは、なにかがあれば私のところにまたいらっしゃいと言ってあげるとか。そういう態度で、その患者の今後に責任を持つことはできるはずです。「なにもできません」というのは、やっぱりまずいと思います。

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……この文を読む限り、近藤誠が患者に対して「血なんて出ていない」「血ではなく汗だ」なんてことを言う人間とは到底信じられません。 


 近藤誠に詳しくない人たちは近藤誠のことを、「がん患者に放置ばっかりをすすめる人なんでしょ?」といった漠然としたイメージしか持っていないと思われますが、実際はまったく違います。


 がん患者1人1人の細かい症状、状態に応じて、最善と思われる医学的アドバイスを果てしなく詳細にする人です。


 こうした理由から、勝俣範之の紹介したエピソードはどうにも怪しい匂いがするんです。



【レアケースを歪曲】

 近藤誠は毎年膨大な患者の相談にのっていた人なので、エピソードに近い感じの出来事も中にはあったのかもしれません。


 しかし、セリフの部分などは、どう考えても近藤誠を貶めるために歪曲されたものです。 


 しかし、私がこれだけ言っても、近藤誠の本を読んだことがない人たち、間違った常識に縛られた人たち、そもそも読解力のない人たちは、勝俣範之の作り話のほうを信じてしまうのだと思いますが……。



【まとめ】

 ●勝俣範之の紹介したエピソードは、明らかに歪曲されたものである。



🏥国民病のがん。手術などの標準治療で治療するのが常識とされていますが、標準治療は大変危険なものなのです。食事療法をぜひご検討ください。

がんは3大標準治療では治らない!がん食事療法を知ってください!


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がん治療論争!勝俣範之vs近藤誠編(勝者はあなたが判断してください)目次