「糖質制限には長期的なデータがない」の嘘
✳️【食論争は科学的に証明できない】
じつは、食事療法が体に与える長期的な影響というのは、証明するのが非常に困難です。先の日本糖尿病学会理事長は、「長期的には腎症、心筋梗塞や脳卒中、発がんなどの危険性を高める恐れがある」と指摘しています。
私も同感ではあります。ただし、それを裏付ける決定的なデーテは1つもないと思っています。なぜなら、10年、20年と糖質制限食を実行した人がほとんどいないからです。
だからこそ、糖質制限食の賛成派も反対派も、外国の文献を紹介して議論を戦わせているものの、最終的には結論が出ないのです。 幕内秀夫〈世にも恐ろしい「糖質制限食ダイエット」〉より
✳️【低炭水化物ダイエットを何年も続けたら病気になる】
このダイエット法がすばらしいとは言えない理由の第一は、参加した肥満の被験者たちは、この期間、カロリーの摂取量を厳格に管理されていたことにある。
平均的なアメリカ人は1日平均2250キロカロリー摂取しているが、ダイエット参加者の1日平均摂取カロリーは、1450キロカロリーだったのだ。これは35%も少ないカロリー量である。
ミミズを食べようと、ダンボールを食べようとかまわないが、カロリー量を35%も減らした食事をしていたら、短期的には痩せるだろうし、コレステロール値も改善されるだろう。ただし、ミミズやダンボール紙が健康的な食事だということにはならないが。
1450キロカロリーは1日のエネルギー量としては充分な量なので、この食事でも満腹感を覚えると主張する人もいるかもしれない。しかし、カロリー摂取量と消費量とを比較したとき、この食事を何年も何十年を続けていたら、病気になるか、死んでしまう以外に、このカロリー量を維持していくことはできないだろう。
長期間にわたってカロリー摂取の量を制限すれば、うまくいかなくなることは周知の事実である。
低炭水化物ダイエットで成功したことを証明する長期間の研究結果がまだ出てこないのは、そのためだ。 コリン・キャンベル/トーマス・キャンベル〈チャイナ・スタディー〉より
✔️【真相〈上海の前向きコホート研究〉】
「糖質制限には長期的なデータがない」──これは完全な嘘です(無知なのかすっとぼけているのか、どちらなのかよくわかりませんが……)。
まず2013年に発表された上海の前向きコホート研究。
被験者は約11万7000人で、男性の平均追跡期間が5.4年、女性が9.8年。
結果は、糖質摂取量が低いほうが、心血管疾患の発症リスクが低い、というものでした。
【NIPPON DATA80】
次にNIPPON DATA80というもの。
被験者は30歳以上の日本人約9200人で、追跡期間は実に29年間です。
結果は、糖質摂取量が多くなるほど、心臓病などによる総死亡リスクが上がる、というものでした。
また、日本の糖質制限のパイオニアである江部康二は20年以上糖質制限をやっていますが、今のところ病気も不調もなにもないようです。
これで「糖質制限には長期的なデータがない」という批判が嘘であることがわかってもらえたと思います。
【まとめ】
●糖質制限の安全性を示す長期的なデータはちゃんと存在する。
🏥国民病の糖尿病。インスリンなどの標準治療で治療するのが常識とされていますが、標準治療は大変危険なものなのです。糖質制限をぜひご検討ください。
糖尿病は標準治療や人工透析では治らない!糖質制限を知ってください!
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