医者と病院に殺されないための知識ブログ

医療界は現代医学に支配されており、標準治療を受けることが常識とされています。が、それによって多くの命が失われているのです。この事実を日本人に伝えるのがこのブログの目的です。

「がん放置療法はがんが転移する最大の好都合条件」の嘘



✳️【がん幹細胞】

 「がん幹細胞(キャンサー・ステム・セル)」とは、がん細胞の性質や機能のヒエラルキーの頂点に立っているがん細胞のことを指します。自己複製をしたり、がん前駆細胞として分化・増殖し、様々な性格を有した新たながん細胞を次々に作り出したりしていきます。たとえるならば、がん細胞組織の頂点に君臨する、女王蜂のようなイメージでしょうか。ここで一気に話題が変わり恐縮なのですが、映画『ターミネーター』シリーズの最新作でも登場してくるT╴1000という敵役ロボットをご存知でしょうか。 


 その実態は、普段は人間の容姿をした固体ロボットなのですが、ひとたび攻撃を受けると液体金属と化して変幻自在に姿を変えます。さらには一片でも体の一部が残ってしまえば、バラバラになってもすぐに再生して復活できる特徴を有しています。このロボットを退治するためには、一気に全体を根絶しなくては、またどこかで再生し復活してくるとても厄介な敵役です。これはじつは、がん幹細胞の特性とよく似通っているのです。すなわち、抗がん剤治療や放射線治療のような攻撃をいくら与えても、それらを上手に回避し忍耐強く生き延びることで、またどこかで自己複製し、文化増殖してくるのが「がん幹細胞」の特徴といえます。 


 このような厄介な「がん幹細胞」がバラバラとなって、もし全身に広がってしまうと、もはや手に負えなくなり治癒することから遠ざかってしまうことが想像に難しくないでしょう。しかし、もしある一定の限られた場所に留まっているような場合には、「がん幹細胞」もろとも一気に退治する手段があります。それが手術という治療手段なのではないでしょうか。さらに限られたごく狭い場所に留まっている場合には、内視鏡的に切除することで解決する場合もあるでしょう。そして、ここでいう限られた場所に留まっているような状況とは、まさに「早期がん」のような状態を指しています。 


 早期がんだとなぜ治る確率が高くなるかといいますと、「がん幹細胞」がT╴1000ロボットのように変形しながら形態を変え、狭い隙間をすり抜けて、血管やリンパ管に侵入し、全身に転移しようとする能力が発揮される前に、一気に根絶することが可能だからです。ここでいう固体から姿を変形させて、血管やリンパ管に侵入して全身へ広がろうとする能力のことを上皮╴間葉転換(MET)といいます。映画『ターミネーター』シリーズの敵役ロボットT╴1000でたとえるならば、人間の容姿から変形するのがEMTで、また人間の容姿に戻るのがEMTという具合です。 


 胃がんや大腸がんなら、がんの深達度が深くなればなるほど、乳がんや肺がんならサイズが大きくなればなるほど、その周囲環境が「がん幹細胞」にとってEMTを起こしやすくなります。さらに説明を加えますと、がんが初期に発生した場所からどんどん増殖して、次に「基底膜」という壁を突き破ることで、その隙間からEMTを起こしていくのです。そして「がん幹細胞」の転移能力を強力にサポートするニッチを手に入れようとします。ニッチとは、具体的にいいますと間質細胞、免疫細胞、血管内皮細胞など、様々な細胞や炎症性サイトカインという物質から構成されている「がん幹細胞」を手助けする好都合な環境を指すのです。 


 「がん」が転移を起こすまでのプロセスとして、増殖して、基底膜を突き破って、ニッチを獲得して、血管やリンパ管に侵入するという一連の過程には当然、「時間軸」が必要になってくるのです。ただし、がんが深く、あるいは大きくなって血管やリンパ管などの中に侵入したとしても、必ずしも転移が成立するわけではありません。様々なプロセスをふまえ、いろいろな条件が整ってはじめて転移が成立します。


 したがって、近藤誠氏の唱えるがん放置療法とは、「がん幹細胞」が悪さをし、全身に広がるのを、ただ指をくわえて眺めているだけの行為であり、表現を変えますと、放置こそが「がん」が転移することの最大の好都合条件と言い換えることもできるでしょう。 大場大〈東大病院を辞めたから言える「がん」の話〉より



✔️【反論〈データを見せてください】

 わけのわからない長ったらしい持論はいいですから、早期発見・早期治療することで寿命が延びるデータ的根拠をさっさと見せてください(笑)。 


 ちなみに早期発見・早期治療に意味がないデータ的根拠はこちらをどうぞ。


がん検診を受けることで寿命が延びるという証拠など存在しない



【まとめ】

 ●大場大は、がんを早期発見・早期治療することで寿命が延びるデータを持っていない。



🏥国民病のがん。手術などの標準治療で治療するのが常識とされていますが、標準治療は大変危険なものなのです。食事療法をぜひご検討ください。

がんは3大標準治療では治らない!がん食事療法を知ってください!


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がん治療論争!大場大vs近藤誠編(勝者はあなたが判断してください)目次

「近藤誠監修の漫画〈医者を見たら死神と思え〉は金儲け目的」の嘘



✳️【近藤誠監修の漫画】

 事実(ファクト)を正しいベクトルで正しく報道するという根本思想は、報道機関にとって命綱であるはずです。当然、こういった矜持が各メディアに宿っているものと信じたいのですが、がん医療に関するこれまでの報道の「クセ」を見ると、非常に残念な状況にある、といわざるをえません。視聴率を稼ぐため、あるいは購買数を増やすためには、鮮明でセンセーショナルな表現が好んで多用されます。その内容の真偽や信憑性が検証されていなくても、です。 


 例えば、2014年から、成人漫画誌「ビッグコミック」(小学館)で連載されている「医者を見たら死神と思え」という連載漫画をご存知でしょうか。漫画という作品ツールは、視覚的要素が大きく、さらに有名誌での連載ともなれば、非常に影響力の大きい表現媒体といえます。であるからこそ、いくら漫画というフィクションであっても、作者たちは丁寧な取材を重ねたうえで、それなりの客観性や真実を重視しながらの内容を心がけているはずです。 


 しかし、この漫画に関しては、医療系というジャンルとしては極めて異質な表現が垂れ流しにされています。なぜなら、監修を務めているのが近藤誠氏であるからです。(中略) 多くのエセ医学を取り扱う書籍が世の中には放たれていますが、その中でも刊行すると確実にベストセラーになることから、各出版社が熱い眼差しでエールを送っているのがいわゆる近藤本でしょう。先の連載漫画の監修についても同様です。彼が慶応義塾大学出身の医師であることから、がん患者さんにとってどれほどの影響を及ぼすものかも想像できない商業市場のふるまいには異を唱えなくてはいけません。 大場大〈東大病院を辞めたから言える「がん」の話〉より



✔️【反論〈黙って抗がん剤打っていたほうが効率がいい〉】

 アマゾンのレヴュー欄で近藤本を「金儲け目的だ!」と、ののしる人がいました。


 それに対してこう反論する人がいました。 


 「金儲けが目的なら、黙って抗がん剤打ってたほうが効率良くね?」 


 ……もしも私が反近藤側の人間だったら、この反論に対してうまく切り返すことができません。 


 さて、大場さん、あなたならどう切り返します?



【医者は死神】

 また大場大は〈東大病院を辞めたから言える「がん」の話〉の中で、医者のことを死神呼ばわりする近藤誠に怒りを爆発させているのですが、医者のことを死神と最初に呼んだのは私の知る限り、ロバート・メンデルソンという方です。


 この方、何者かといいますと、全米保健連盟会長などをつとめた医学博士で、「アメリカの民衆のための医師」と敬愛された方なのです。


 そのような立場の人が現代医学の欺瞞を糾弾したのです。


 大場大にはぜひ近藤誠を批判する前に、ロバート・メンデルソンから批判してもらいたいです。



【まとめ】

 ●近藤誠本の目的が金儲けというのは無理がある。


 ●医者のことを最初に死神と呼んだのは、アメリカのロバート・メンデルソンという医師である。



🏥国民病のがん。手術などの標準治療で治療するのが常識とされていますが、標準治療は大変危険なものなのです。食事療法をぜひご検討ください。

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「抗がん剤の縮小効果で日常に回復できる」の嘘



✳️【抗がん剤の縮小効果】

 がんの進行が著しく、症状が窮迫して重篤な結果をいつ招いても不思議ではないような危機的な全身状態であっても、抗がん剤による縮小効果が得られることで、危険な状態を一変させ、再び日常に戻ることが可能になった患者さんも数多く経験してきました。 大場大〈東大病院を辞めたから言える「がん」の話〉より



✔️【反論〈データが提示されていない〉】

 データが提示されていないので、これが嘘であることは説明不要だと思います。 


 しかし、今回の大場大の主張の最大の問題点は、実はそこではないのです。



【抗がん剤の有用性判断要素】

 大場大は抗がん剤の縮小効果について語っています。


 たしかに2004年10月前半まで抗がん剤の有効性判断要素は、「がん患者10人中1人のがんが4週間縮小する」というものでした。 


 しかし、2004年10月後半から「延命効果」にシフトされたのです。


 そう。開発された抗がん剤に効果があるかないかを判断する要素は、縮小効果などではないのです。


 それだというのに2004年11月以降に出版された〈東大病院を辞めたから言える「がん」の話〉の中で、抗がん剤の縮小効果なんてものについて語っている大場大の想像を絶する無知蒙昧ぶりは、もはやなんとたとえていいのかわかりません。


 これで抗がん剤の専門家を名乗っているのですから世も末です。



【まとめ】

 ●抗がん剤の有用性判断要素は延命効果であり、縮小効果などではない。



🏥国民病のがん。手術などの標準治療で治療するのが常識とされていますが、標準治療は大変危険なものなのです。食事療法をぜひご検討ください。

がんは3大標準治療では治らない!がん食事療法を知ってください!


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