医者と病院に殺されないための知識ブログ

医療界は現代医学に支配されており、標準治療を受けることが常識とされています。が、それによって多くの命が失われているのです。この事実を日本人に伝えるのがこのブログの目的です。

「抗がん剤で体がボロボロになるのは腫瘍内科医が不足しているから」の嘘



✳️【日本で抗がん剤が正しく使われていない理由とは】

 抗がん剤を使用する医師は、副作用をきちんと管理できなければいけません。しかし、残念ながら日本では必ずしもそれがきちんと達成できているとは言えません。 


 先進諸国の中で、日本は抗がん剤治療の専門医(腫瘍内科医)がいちばん少ないのです。日本での抗がん剤治療の多くは、腫瘍内科医ではなく外科医によっておこなわれています。 


 アメリカの腫瘍内科医は1万7601人(2019年6月現在)であるのに対し、日本は1330人(2020年2月現在)と、アメリカの13分の1しかいません。 


 人口の違い(アメリカ3.27億人、日本1.27億人)を考慮しても、圧倒的に少ないことがわかると思います。(中略) 


 抗がん剤治療で重要なことは、副作用を恐れてむやみに抗がん剤を減量してしまわないことです。副作用を恐れて中途半端に投与量を減らすと、がんに対する効果も弱まってしまうからです。 


 日本には専門医が少ないこともあり、抗がん剤にあまり詳しくない医師が、副作用を恐れて安易に減量投与をしたり、逆に減量せず投与したものの、副作用を管理がうまくできなかったりする現状があります。その意味でも、抗がん剤は専門医によって投与されるべきです。


 抗がん剤治療で体がボロボロになってしまったなどという話はよく耳にしますが、これもやはり、専門医が不足していることが一因でしょう。 津川友介/勝俣範之/大須賀覚〈最高のがん治療〉より



✔️【真相〈真っ赤な嘘〉】

 この話が真っ赤な嘘であることは、こちらの記事で確認してください。


「抗がん剤が悪いのではなく腫瘍内科医が少ないのが悪い」の嘘



【腫瘍内科医不足はいつになったら改善されるのか……?】

 ところで勝俣範之の「抗がん剤で苦しむ患者が後をたたないのは抗がん剤が悪いのではなく、腫瘍内科医が不足しているからだ」という意見なのですが、この意見、2020年に出版された〈最高のがん治療〉から9年も前の2011年からずっと言い続けていることなのです(「2011年」というのはあくまで私が知る限りなので、もっと昔から言い続けている可能性もありますが……)。


 勝俣範之は2011年に週刊文春で「抗がん剤が悪いわけではなく、腫瘍内科医が少ないのが悪いのだ」という記事を寄稿したのですが、それから9年経っても腫瘍内科医不足は改善されていないようです。


 私がこの記事を書いているのは2023年のことなのですが、今は改善されたのでしょうか?


 いったいいつになったら改善されるのでしょうか……?(呆れ)


 そもそも前述の記事で説明したように、腫瘍内科医不足が改善されたところで状況はなにひとつ変わることはないのですが……。 



【腫瘍内科医に治療されたがん患者の悲惨なエピソード】

 最後に、「PBWF+メンタルケア+刺絡治療」という独自の自然療法でがん患者を治し続ける真柄俊一医師の〈がんは治療困難な特別な病気ではありません!〉からとあるエピソードを紹介します。


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 三○知○さん(女性、1965年生まれ)、当院初診2010年7月1日 病名・左乳がん。手術の6年後に多発性肺転移、肝転移。 


 三○さんは、2年にわたってすさまじい抗がん剤治療を受けましたが、「自然療法」に出会い、みごとに克服した方です。まず三○さんの病歴をたどります。 


 2001年7月、杏林大学病院で左乳がんが発見され、同病院で手術を受けました。その後再発防止のためのホルモン治療を受けていましたが、2007年4月に主治医が慈恵医大に転任したため、そちらに移りホルモン治療を継続。しかし、2007年11月に多発性肺転移が見つかり、さらに12月には肝転移も見つかっています。乳腺外科の主治医は薬を変えてホルモン療法を続けましたが、腫瘍マーカーが上昇したため、外科医から腫瘍内科医に担当医が代わりました。 腫瘍内科医というのは抗がん剤治療の専門家です。 


 その新しい主治医のもと、2008年7月初めから抗がん剤治療が開始されました。肺と肝臓の2つの臓器転移ですから、抗がん剤治療もすさまじいものになりました。 


 三○さんが私のクリニックを訪れたのは抗がん剤治療開始から2年後の2010年7月でしたが、副作用で心身ともに文字どおりボロボロの状態でした。 


 持参した慈恵医大の診療情報提供書には、「ドセタキセル(注・抗がん剤)による神経障害で感覚障害、運動障害をきたしており、本人と治療法の変更を検討しているところでした」と書かれていました。治療法の変更とは、別の抗がん剤を使ってみるという意味にほかなりません。副作用を「神経障害、感覚障害、運動障害」と簡単に片付け、回復の見込みもないのに次々と薬を変更して投与する、それが抗がん剤治療の世界です。治る可能性がないのを承知のうえで、文字どおり死ぬまで抗がん剤を使い続けるのです。 


 初めて私の前に現れた三○さんは、脱毛のためウィッグを着用しており、顔色もどす黒く、足のむくみ、しびれもひどい有り様でした。2年間休みなく抗がん剤を投与され続けていたのですから、無理もありません。再発、転移したがん患者さんは多くの方が余命1年と告知されていますが、理由はそのくらいで大半の方が亡くなっていることによるのかもしれません。

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 ……このエピソードからも、たとえ腫瘍内科医に治療してもらったとしても、がん患者は殺されてしまうことがわかると思います。



【まとめ】

 ●日本の腫瘍内科医不足問題は、いつになっても解決しそうにない。


 ●たとえ抗がん剤治療の専門医である腫瘍内科医でも、がん患者は殺されてしまう。



🏥国民病のがん。手術などの標準治療で治療するのが常識とされていますが、標準治療は大変危険なものなのです。食事療法をぜひご検討ください。

がんは3大標準治療では治らない!がん食事療法を知ってください!


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