「検診でメリットが得られるがんと得られないがんがある」の嘘
✳️【がん検診】
近藤誠氏の「がんもどき自説」は、検診で見つかるがんには「がんもどき」が多く、検診は百害あって一利なしと一刀両断されています。これも、一部正しいことを言っていますが、検診の効果を全否定するのは世界のスタンダートとかけ離れてしまっています。
では、正解は何かというと、「検診でメリットを得られるがん」と、そうとは言えないがんがあるということです。
WHOが、「検診をおこなうことで死亡率が下がる」と推奨しているのは、
・乳がん(マンモグラフィー)
・大腸がん(便潜血法)
・子宮がん(細胞診) の3つです。
日本ではこれらに加えて、肺がん検診(X線検査)と胃がん検診(X線検査)も有効性を示すデータがあり、がん検診がおこなわれています。逆に言えば、この5つ以外のがんでは検診の有効性を示すデータはありません。
今日、診察にいらした患者さんは腎盂がんという膀胱がんの一種でした。毎年人間ドックを受けて、腹部エコーも受けていたそうです。
ところが、急にお腹が痛くなって病院に行ったら、腎盂がんで、すでに肺、肝臓、骨にも転移していたのです。「毎年人間ドックを受けていたんですけれど……」とおっしゃいましたが、残念ながら腎盂がんは検診で有効というデータはありません。
なぜ検診が有効ではないのかというと、1年に1度の検診では見つからないほど、がんが早く進むから。進行期で見つかるがんの多くは、数ヵ月で育つことがあります。たった数ヵ月で大きくなるがんを、年1度の検診ではうまく拾えません。
一方、甲状腺がんのように5年も10年もかけてゆっくりと進行がんになるがんは、毎年検診をしなくても、自覚症状が出てから見つかればそれで十分とも言えます。
つまり、検診が有効ながんは、進行が早すぎもせず遅すぎもしないマイルドなスピードのがん。それが、乳がん、大腸がん、子宮頸がん、肺がん、胃がんに多いということです。 勝俣範之〈医療否定本の嘘〉より
✔️【真相〈有効性が認められたがん検診など1つもない〉】
乳がん、大腸がん、子宮頸がん、肺がん、胃がんは検診の有効性を示すデータがある?なにかの冗談でしょうか?
がん検診の有効性を調べるランダム化比較試験は1960年代から世界中でおこなわれてきましたが、いまだ1つとして有効性が認められたものはありません。
詳細はこちらの記事で確認してください。
はい残念。
【WHOが推奨している?】
また、「WHOが死亡率が下がるので受けるように推奨している」などと言っていますが、ただ推奨をしているだけで、なにを根拠に推奨しているかがまったく書かれていません。
これではお話になりません。
【お腹が痛いから膀胱がん?】
また、お腹が痛くなって病院で調べてもらったところ、膀胱がんであったことが明らかになった人を紹介していますが、お腹が痛い理由はただの食い過ぎだと思うので、明日から朝食を抜いてみてください。
【まとめ】
●がん検診が有効などという証拠は存在しない。
🏥国民病のがん。手術などの標準治療で治療するのが常識とされていますが、標準治療は大変危険なものなのです。食事療法をぜひご検討ください。
がんは3大標準治療では治らない!がん食事療法を知ってください!
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がん治療論争!勝俣範之vs近藤誠編(勝者はあなたが判断してください)目次
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