「がんもどき理論を主張しているのは近藤誠1人だけ」の嘘
✳️【がんもどき自説】
・がんには「本物のがん」と「がんもどき」がある。
・「本物のがん」は、早期発見してもすでに転移していて命を奪うから治療は無駄。
・「がんもどき」は、転移する能力を持っていないため、放っておいても大丈夫。
これが、近藤医師が提唱する「がんもどき理論」です。理論といっても、主張しているのは近藤医師だけなので、「がんもどき自説」と言ったほうが適切でしょう。 勝俣範之〈医療否定本の嘘〉より
✔️【真相〈賛同している医師・有識者は多くいる〉】
がんもどき理論に理解・賛同・共感を示している医師は数多く存在します。
養老孟司、萬田緑平、岡田正彦、内海聡、小野寺時男、和田秀樹、中村仁一などなど。
また、医師ではありませんが、有名人では俳優の緒形拳、芥川賞作家の高橋三千綱、生物学者の池田清彦、漫画家の小林よしのりなども近藤理論を支持しています。
そもそもがんもどき理論はカナダの統計学者マッキノンの理論が土台になっているものであり、実は何十年も前から存在するものと言えるのです。
✳️【本物のがんとがんもどきは見分けられない】
がんには「本物のがん」と「がんもどき」の2種類しかなく、いずれにしても治療は意味がないというものです。そして、治療しないほうが長生きできる、そんな言葉に惑わされて、「治療を受けない」という選択をしてしまう患者さんがいます。
確かに、「がん」と呼ばれるもののなかには、手術や抗がん剤治療をしなくてもまったく進行しないがんがあります。一方で、治療をしても効果がないがんも、残念ながら一部にはあります。
たとえば、ステージ1の早期がんが見つかって手術をしたら、いったんはがん細胞が消えてなくなったように見えたけれど、5年後に再発してしまった。それは、画像診断では見つからないがん細胞がどこかに残っていたのです。早期がんが見つかった時点で、すでにリンパ管や血管に入り込んでいたのでしょう。
「がんもどき自説」では、このことを指して、「本物のがんは最初から転移している」と主張します。早期がんのように見えたがんも、実は最初から転移していたということです。この点では、近藤医師の主張も正しいように思えます。
しかし「がんもどき自説」の欠点は、「がんもどき」に相当する「放っておいても進行しないがん」を最初から見分けることはできないというところです。進行しないがんがあらかじめわかれば、積極的治療をしなくてもいいでしょう。ところが現代医学では残念ながらわからないので、一部の患者さんには過剰になってしまうかもしれませんが、早期がんと呼ばれるがんは積極的治療をするのです。 勝俣範之〈医療否定本の嘘〉より
✔️【反論〈早期発見・早期治療には有害無益〉】
そういう理屈が通用するのは、早期発見・早期治療が有効なものだったらの話です。
早期発見・早期治療に意味がないことはこちらの記事で説明しました。
よって「一部の患者さんには過剰になってしまうかもしれませんが」どころの騒ぎではなく、完全なる過剰治療以外のなにものでもないのです。
【まとめ】
●近藤誠の主張を支持している医師・有識者は多く存在する。
●早期発見・早期治療の有効性が否定されている以上、標準治療による積極的治療はすべて害でしかない。
🏥国民病のがん。手術などの標準治療で治療するのが常識とされていますが、標準治療は大変危険なものなのです。食事療法をぜひご検討ください。
がんは3大標準治療では治らない!がん食事療法を知ってください!
目次へ
がん治療論争!勝俣範之vs近藤誠編(勝者はあなたが判断してください)目次
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。