「がん治療薬は1万個に1個のスーパーエリート」の嘘
✳️【1万個に1個しか残らない!がん治療薬を選抜する4つのプロセス】
保険適用の治療法が最高と言える最大の理由は、効果があるかどうかを徹底的に調べ抜かれているからです。
新しく開発された薬がどのような厳しいプロセスを経ているか、少し見てみましょう。
研究者が新しいがん治療薬を開発をしたら、本当に効くのかどうかを試します。
薬の選抜には、スポーツで言う選手権大会のような決まったプロセスがあります。これに勝ち残った薬は「標準治療」と呼ばれ、全世界の病院で使われるようになり、保険適用の薬として認められます。
図表1-1を見てください。
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図表1-1【1万個の新薬のうち、実用化されるのは1個だけ!】 1万個の新薬候補を検証した場合、本当に効くのはいくつ? [プロセス1]基礎研究 マウスなどに試して、少しでも可能性があるかどうかを調べる。残る候補は29個だけ。
[プロセス2]臨床試験フェーズⅠ 人間に毒性がないかどうか調べる。残る候補は14個だけ。
[プロセス3]臨床試験フェーズⅡ 少人数で試してみて、効果があるかどうかを調べる。残る候補は3個だけ。
[プロセス4]臨床試験フェーズⅢ 現時点でいちばん有効な治療薬と比較して優れているかどうか調べる。最終的に有効なのは1万個に1個だけ。残った1個が「標準治療」として認められる。
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開発された薬は上のプロセスから順に効果があるかどうか確かめられます。各プロセスをクリアするごとに次のプロセスに行き、4つクリアすると新薬として承認されます。
このプロセスを通ることは非常に難しく、本当に効果があると確認されて世界中で使われるようになるのは、わずかに0.01%しかありません。(中略)
世界中には数万人のがん研究者がおり、連日連夜必死に研究をしています。
それでも、1年間に生まれるがん新薬の数はほんのわずか。2018年の米国食品医薬品局(FDA)が承認した新薬は19個しかありませんでした。
さらには、抗がん剤を1つ開発するのに700~800億円もの開発費がかかっていると言われています(JAMA Netw Open.2019)。がんの治療薬を開発するのは、それくらい大変なことなのです。 津川友介/勝俣範之/大須賀覚〈最高のがん治療〉より
✔️【真相〈医療界最高権威の内部告発〉】
「製薬会社は自社の薬の臨床試験を実質的に支配している。製薬会社が資金提供しておこなわれた処方薬の臨床試験の多くが、結果が歪められていると考えるだけの根拠がある」
「製薬業界は自分たちは革新的な産業だというが、製薬会社の作っている薬のほんの一部だけが真の意味での新薬であり、ほとんどの薬は既存の薬のバリエーションにすぎない」
「一般に信じられていることとは裏腹に、製薬会社が研究開発にかける金額は、マーケティングにかける金額よりも遥かに少ない」
……これ、誰の言葉かご存知でしょうか?
世界最高の医学雑誌NEJMの元編集長で、ハーバード医学校社会医学科上級講師、アルファ・オメガ・アルファ全米名誉医師会会員でもあるマーシャ・エンジェルの言葉なのです。
いわば、現代医学界の世界最高権威とも言える人物が、新薬なるもののほとんどがインチキだと告発しているのです。
ちなみにマーシャ・エンジェルの著書に〈ビッグファーマ 製薬会社の真実〉というものがあるのですが、その中にインチキデータを作り出す不正方法の数々が紹介されています。
それをまとめたのがこちらの記事です。
【FDAの闇】
また、アメリカ屈指の大富豪にケビン・トルドーという人がいるのですが、彼がとある会議に出席した際、大手製薬会社のCEOが次のような言葉を発したのを耳にしたそうです。
「この薬が肝臓にどれほど害を与えるかなんてことはどうでもいい。さっさとFDAの認可を取れ。しかるべき人間にカネを渡せ。必要なロビイストを押さえろ。とにかく認可を取るんだ。そうすれば株価は3倍に跳ね上がる。株を売り抜けて我社は次へ進む。5年後にFDAが肝臓への害を見つけたら、薬が市場から回収されるまでだ。だがそんなことは構いやしない。その前にこっちにはカネが入ってくるんだから。とにかくやれ」
……これで〈最高のがん治療〉の著者たちの「新薬・標準治療は1万個に1個のスーパーエリートなのだ」という言葉が、真っ赤な嘘であることがわかってもらえたと思います。
【まとめ】
●新薬のほとんどがインチキにすぎない。
●医療界は製薬会社に支配されている。
🏥国民病のがん。手術などの標準治療で治療するのが常識とされていますが、標準治療は大変危険なものなのです。食事療法をぜひご検討ください。
がんは3大標準治療では治らない!がん食事療法を知ってください!
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津川友介/勝俣範之/大須賀覚〈最高のがん治療〉26の嘘 目次
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