「勤務医は抗がん剤を多く処方しても給料は上がらない」の真相
✳️【抗がん剤を多く処方しても給料は上がらない】
抗がん剤を処方する医師の中で、近藤医師が指摘するように“製薬企業とつるんで利権を得ている医師”は一部だけ。また、抗がん剤を処方している日本の医師は、ほとんどが勤務医です。勤務医は、抗がん剤を多く処方したとしても、給料が上がるわけではありません。ですから“お金のために抗がん剤を処方しようする(原文まま)医師が多い”という認識も誤りです。 勝俣範之〈「抗がん剤は効かない」の罪〉より
✔️【真相〈抗がん剤治療をおこなってなんぼ〉】
仮にこの話が本当だったとしても、がん医者は抗がん剤治療をおこなってなんぼなはずです。
抗がん剤治療をたくさんおこなって実績を積み、尊敬を集め、出世の階段をのぼっていくというものなのではないでしょうか?
【ガイドライン】
そもそも抗がん剤を処方することはガイドラインで決められていることであり、「給料をもらうために抗がん剤を処方している」という事実に変わりはないと思います。
【日本の腫瘍内科医】
最後に、近藤誠〈抗がん剤は効かない〉からとある文を引用します。
━━━━━━━━━━━━━━━
では腫瘍内科医は、どのように生計を立てているのか。米国の専門医は一般に、病院から給料をもらうのではなく、診察や手術などの処置ごとに患者から代金を徴収します。腫瘍内科医であれば、抗がん剤治療にかかわる診察代などを請求するのは当然として、それ以外にも、副作用で患者が緊急入院したときの診察代などを徴収する。換言すれば、患者数が増えれば増えるほど、副作用が増せば増すほど、収入が増える仕組みになっている。その結果でしょう、腫瘍内科医はリッチな生活をしているらしい。私のところにセカンド・オピニオンを聞きにやってきた日系人は、米国で腫瘍内科医のオフィスに行ったら、ドアなどの内装がマホガニー製でそのリッチぶりに驚いた、と経験談を語っていました。
こういう構造・背景がある場合、腫瘍内科医が抗がん剤の実力のほどに気づいても、真実を話すとは思われない。それどころか、生活防衛のために、以前にもまして抗がん剤を使おうと強調する可能性すらあります。
日本でも、腫瘍内科医が少しずつですが、確実に増加している。日本では、腫瘍内科医も病院の勤務医であることが多く、米国とは制度が異なる。しかし、抗がん剤治療を専門としていることに違いはなく、それが下火になれば勤務医の地位も危うくなるように、その盛衰が自己の利害に直結するのは米国と同じです。したがって日本でも、今後ますます生活防衛的な言説が垂れ流されるようになっていくはずで、それは火を見るより明らかです。患者・家族や社会は、こうした構造の真っ只中にいることを自覚している必要があります。
━━━━━━━━━━━━━━━
勝俣範之の〈「抗がん剤は効かない」の罪〉は〈抗がん剤は効かない〉への反論本だというのに、なぜ近藤誠のこの意見にまったく触れないのでしょうか……?
【まとめ】
●日本の腫瘍内科医は給料を上げるためではなく、地位を守るために抗がん剤を使い続けている。
🏥国民病のがん。手術などの標準治療で治療するのが常識とされていますが、標準治療は大変危険なものなのです。食事療法をぜひご検討ください。
目次へ
抗がん剤論争!勝俣範之vs近藤誠編(勝者はあなたが判断してください)目次
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。