勝俣範之と近藤誠の生存曲線解説、どちらが正しいのか?
✳️【“上に凸”生存曲線は人為的操作?】
近藤医師は、医学論文を解釈する際に、「生存曲線」や「統計学的解析」についてまったく独自の持論を展開しています。これらについての正確かつ詳細な解説は、臨床試験の教科書やガイドラインに記載があるので、より専門的に勉強したい方は、それらを参照してください。ここでは、それらをもとに、できるだけわかりやすく解説しましょう。
「生存曲線」とは、縦軸に“患者さんが生存している割合(%)”、横軸に“時間”を取り、時間の経過で“患者さんがどれくらい生存できているか”を表す曲線のこと。近藤氏は、がん患者さんの生存曲線は、“左ななめ下に向かって膨らんだ形をとる(=指数関数曲線)ことが絶対である”と言っています。ちょうど、スキーのジャンプ台のようになだらかな曲線を描くことですが、このような“下に凸”の曲線にならなければ、すべて「人為的操作が入った」と言っています。臨床試験の教科書では、生存曲線の形状は、患者さんの死亡率によって変化するものであり、場合によっては“上に凸になることがある”例が記載されています。 生存曲線の形状を決定する因子は、ある一定の期間(より正確にはある時点で)にどれだけの患者さんが亡くなったかという死亡率(医学的には「ハザード率」)が強く影響してきます。患者さんが亡くなるのは、一定の割合・頻度で起こるとは限りませんから、死亡率も一定ではありません。そのため、生存曲線もさまざまな形を取るということ。実際に、上に凸になる生存曲線が生じる原因は、患者さんの死亡率が最初は低くて次第に上昇していく場合と、生存追跡が不十分な場合の2つがあります。以降でわかりやすく説明しましょう。(後略) 勝俣範之〈「抗がん剤は効かない」の罪〉より
✔️【反論〈全然わかりやすくない〉】
「わかりやすく説明しましょう」などと言いながら、私にはなんのことやらチンプンカンプンです(とはいっても、これは近藤誠の生存曲線解説にも同じことが言えるのですが……)。
どちらの解説も難解すぎて、一般の人にはどちらが正しいのかわかりません。
では、どちらが正しいのかをどうやって判断すればいいのか?
【「嘘の数」の比較】
意外と方法は簡単なんです。
これまでについてきた「嘘の数」を比較すれば事足りる話なのです。
ほかの記事で説明したように、勝俣範之の言うことはなにもかもが欺瞞だらけです。
よって生存曲線の解説も、勝俣範之が嘘を言っていて、近藤誠が正しいことを言っていると結論づけるのがベターだと思われます。
【ガイドラインの胡散臭さ】
最後に。
勝俣範之はガイドラインを参考に説明していますが、新潟大学医学部名誉教授の岡田正彦が、ガイドラインというものの胡散臭さを暴いています(しかも非常にわかりやすく)。
詳細はこちらの記事で確認してください。
【まとめ】
●勝俣範之は「わかりやすく説明する」などと言いながら、全然わかりやすくない。
●これまでについてきた嘘の数からして、勝俣範之の解説のほうが嘘と判断せざるをえない。
●ガイドラインは当てにならない。
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抗がん剤論争!勝俣範之vs近藤誠編(勝者はあなたが判断してください)目次
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