「低脂肪ダイエットは実際はおこなわれていなかった」の真相
✳️【実行に移されていなかった低脂肪ダイエット】
「低炭水化物─高タンパク」のダイエット本のほとんどが、まず主張する最も基本的なことの1つは、次のようなものだ。
「アメリカは過去20年間、専門家のアドバイスに従って低脂肪ダイエットブームに囚われてきたにもかかわらず、人々は以前にも増して太っている」
この結論には一理あって、それなりに魅力はあるが、問題は「不都合な真実」が1つ無視されていることにある。
それは、政府の食品摂取量統計をまとめた報告書に、次のように記されている。
「アメリカ人は1997年には1970年よりも、1人当たり13ポンド(約5.9キロ)余分に油脂類を摂取し、その総摂取量が、52.6~65.6ポンド(約23.9~29.8キロ)に増えていた」
アメリカ人が「脂肪」として摂取するカロリー量が、減少傾向にあることは事実だが、それは私たちが甘いジャンクフードを大量に詰め込むことによって、脂肪分摂取の割合が下がっただけにすぎない。
無理に想像しなくても、単純にただこの数字を見ただけで、アメリカでは「低脂肪ダイエット」の試みが実際には実行に移されなかった、ということは誰でもわかることだろう。
「低脂肪ダイエットの洗脳的な試みは、失敗した」という主張が、今日のダイエット本の冒頭を飾っていることが多い。しかし、これは、ひどい無知か、あるいは悪質なごまかしにすぎない。 コリン・キャンベル/トーマス・キャンベル〈チャイナ・スタディー〉より
✔️【真相〈アメリカの脂質摂取量は下がっている】
ところが江部康二の〈人類最強の「糖質制限論」〉に次のような記述があるのです。
「アメリカは国をあげて脂質摂取を減らすキャンペーンをおこない、1971~2000年までに脂質のエネルギー産生栄養素バランスを36.9%から32.8%に減らすことに成功した」
ただ残念ながら、情報ソースはよくわかりません……。
【カナダも下がっている】
もう1つ。
トロントを代表する糖尿病治療医のジェイソン・ファン医学博士によると、カナダでは30年以上にもわたって「低脂質の食事療法が肥満の解消に最も効果的」と推奨されてきたそうです。
が、1985~2011年までに、カナダの肥満率は6%から18%に跳ね上がったそうです(CBC News.2014)。
ちなみにこの現象は北米大陸特有のものではなく、世界中のほとんどの国で見られるそうです。
【脂質をとっても太らない】
そもそもほかの記事で紹介したJAMAとNEJMの論文でわかるように、脂質を減らしても痩せることはできない、つまり脂質をとっても太らないのです。
こうした数々のデータと比較すれば、キャンベルの反論はかなり苦しいものと言わざるを得ないと思います。
🏥国民病の糖尿病。インスリンなどの標準治療で治療するのが常識とされていますが、標準治療は大変危険なものなのです。糖質制限をぜひご検討ください。
糖尿病は標準治療や人工透析では治らない!糖質制限を知ってください!
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