近藤誠は「抗がん剤はやめなさい」などとは言っていない

2023/09/17 06:49

✳️【一方的な押し付け】　

　進行再発がんの患者さんに、“抗がん剤治療をやめるべきか否か”を、医者だけで一方的に論じるのはおかしなこと。大事にしたいこと、価値観は、患者さんひとりひとりで違います。正しい情報提供をしたうえで、患者さんと良いコミュニケーションをとりながら、それぞれの生活の質を十分に考慮しつつ、最善の方法を“患者さんと一緒に”考えていくことが大切なのです。「抗がん剤はやめなさい」と声高に、しかも一方的に主張するのは、患者さんの希望を無視した押し付けでしかないのではないでしょうか。　勝俣範之〈「抗がん剤は効かない」の罪〉より

✔️【真相〈「抗がん剤はやめなさい」とは本のタイトルにすぎない〉】

　〈抗がん剤だけはやめなさい〉とは、あくまであまたある近藤誠の著作の中のほんの1つのタイトルにすぎず、近藤誠は相談に来たがん患者に対して「●●はやめなさい！」などといったことは決して言わなかった人です。

【近藤誠は患者に決めさせていた】

　〈がん患者よ、近藤誠を疑え〉などに書かれていることなのですが、近藤誠は相談者に情報を提供し、あくまで相談者本人に決めさせていた人です。

　また、中村仁一医師との対談本〈どうせ死ぬなら「がん」がいい〉の中でも言っていることなのですが、抗がん剤のデメリットをどれだけ説明しても、抗がん剤治療を受けることを選ぶ人はたくさんいたそうです。

　しかし、近藤誠はそうした人たちを、力づくで無理に止めるようなことはしなかったそうです。

【正しい情報提供？】

　余談。

　勝俣範之は「正しい情報提供をしたうえで……」なんてことを言っていますが、今までの記事を読めば、それが完全な嘘っぱちであることは言うまでもないと思います。

【まとめ】

　●「抗がん剤はやめなさい」とは本のタイトルにすぎない。

　●近藤誠は患者に決めさせていた。　