✳️【ウソの体験談で大金を稼ぐ業者たち】

　1人2人といった個別の例だけでは信頼に足る根拠にならないと知っていれば、ウソにだまされる可能性を減らせます。ここで言う「ウソ」には、事実の誇張も含まれます。　

　がんで困っている方は世界中にたくさんいます。そのため、一度「がんに効果がある」と信じられると、ありふれた食品でも高値で売られることがあります。　

　そのため、いいかげんな治療をでっちあげ、「がんに効く」とウソをついて儲けようとする悪い人がたくさん出てきます。　

　そんなひどい人が本当にいるのかと思うかもしれませんが、残念ながら実際にたくさんいて、日本に限らず世界中で深刻な問題になっています。　

　日本では、2005年6月に「アガリクスというキノコががんに効果がある」という内容の本を出版して、アガリクスを高値で売っていた業者が逮捕されました。　

　この時の捜査で「がんが治った」という69人の体験談はすべて作り話であって、実際に治った人はいなかったことが判明しています。　

　オーストラリアでは、ベル・ギブソンというブロガーが脳腫瘍を独自の食事療法で治したと主張し、レシピ本の販売で莫大な利益を上げました。　

　しかし、実は脳腫瘍になったのはウソだったことがのちに判明して、莫大な賠償金を請求されることになりました。　

　これらのケースはとても巧妙に宣伝されたため、がんについての専門知識がないと、おかしいことになかなか気づけない状態でした。　

　このようなウソにだまされないためには、個別の例を強調する記事を信じずに、きちんと数百例のデータがあるかどうかを見ることが重要です。　津川友介／勝俣範之／大須賀覚〈最高のがん治療〉より

✔️【真相〈どっちが嘘なのか〉】

　まず、食事療法でがんが治ることは明瞭な事実なので、「ベル・ギブソンの話は嘘だった」という話こそが嘘であることは言うまでもないでしょう。

【アガリクスに抗がん作用はある】

　次にアガリクスというものなのですが、ほかの記事にも書いたアントロキノノールも、実はアガリクスと同じキノコから作られたサプリメントなのです。

　よってアントロキノノールほどではないにせよ、アガリクスにもなんらかの抗がん作用があることは間違いないと見ていいでしょう。

🏥国民病のがん。手術などの標準治療で治療するのが常識とされていますが、標準治療は大変危険なものなのです。食事療法をぜひご検討ください。

がんは3大標準治療では治らない！がん食事療法を知ってください！

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津川友介／勝俣範之／大須賀覚〈最高のがん治療〉26の嘘　目次