医者と病院に殺されないための知識ブログ

医療界は現代医学に支配されており、標準治療を受けることが常識とされています。が、それによって多くの命が失われているのです。この事実を日本人に伝えるのがこのブログの目的です。

「がんを放置してものが食べられなくなった患者を手術で救った」の嘘



✳️【手術で救われた胃がん患者】

 一時期、「がんは切るな」といった極端な情報(いわゆる「がん放置療法」)が広まったことがあります。ある患者さんは、このようなことを言う医師の診断を受けたとき、「手術をやったら寿命が縮まるだけ」と言われ、がん放置療法をすすめられたそうです。 


 この患者さんにがんが見つかったときはステージⅠの胃がんでしたが、約半年間放置した結果、がんが胃の出口をふさいでしまい、まったくものが食べられなくなりました。この場合は、手術こそが「最も効果が期待できる最善の治療法」だったのです。 この方が著者の1人である勝俣の外来を受診したのは、体重が30kgも減少し、やせこけてしまってからでした。そのときはまだ手術ができる状態だと考えられたので、すぐに手術をするようすすめましたが、「なんとしても手術は避けたい、でもなんとかしてほしい」と患者さんが主張し、押し問答に。 


 数時間の面談の結果、やっと「今は手術が最善の治療法であること」「手術が命を縮めるわけではないこと」をわかってくださり、無事に手術を受けていただきました。 


 術後に外来を受信した際には体重が5kgも増えていて、食事も普通にとれるようになり、元気そうでした。「こんなに元気になるのだったら、もっと早く手術を受けていればよかった」と嬉しそうに話してくださったのを今でも覚えています。 津川友介/勝俣範之/大須賀覚〈最高のがん治療〉より



✔️【真相〈近藤誠は手術を全否定などしていない〉】

 1人の患者の面談に数時間もかけるなど常識的に考えられないので、このエピソードはおそらく嘘だと思われます。


 仮に本当だったとしても、患者にがん放置をすすめた近藤誠に非難される筋合いはありません。


 勝俣範之らの〈最高のがん治療〉は2020年に出版されたものですが、その1年前の2019年に近藤誠は〈眠っているがんを起こしてはいけない。〉という本を出版しており、その中に次のようなことを書いているからです。


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 がんが引き起こす自覚症状には、痛み、出血、食事のつかえ、黄疸、便秘、咳、呼吸困難、腹水などさまざまなものがあります。また症状の程度も、ごく軽いものから、つらくて日常生活の質を落とすものまでいろいろです。そして、症状の「種類」と「程度」の組み合わせによって、対処法も異なってきます。 


 つまり鎮痛剤、放射線治療、腹水の除去などの対処法を、症状の種類や程度応じて選び、場合によっては組み合わせて、症状の緩和をはかります。症状が和らげば、からだも心も軽くなり、生命力が回復して、延命効果も得られるものです。 


 そして手術や抗がん剤はなるべく遠ざけます。手術をすれば休眠がん細胞が暴れ出す可能性があり、抗がん剤にも「縮命効果」があるからです。それでもごく例外的に、手術に意味がある場合もあります。 たとえば、がんが脊椎に転移していて「脊髄」を圧迫し、手足のしびれが生じているケースです。それを放っておくと「脊髄マヒ」が進行し、手足が動かなくなって車椅子生活に可能性が高いので、なんらかの対処が必要です。

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 ……これでわかってもらえたと思いますが、近藤誠は「がんをずっと放置しろ」と言っているわけではなく、なんらかの自覚症状が出てきた場合は手術などで対処しなさいと言っているのです。


 そもそも2019年の作品である〈眠っているがんを起こしてはいけない。〉から引用をしましたが、それよりずっと以前から近藤誠は同じことを繰り返し言い続けています。


 勝俣範之がそのことを知らないはずがないのですが……。



【まとめ】

 ●近藤誠はがんを放置して自覚症状が出てきたら、手術などなんらかの対処をしろと、遥か昔から言い続けていた。



🏥国民病のがん。手術などの標準治療で治療するのが常識とされていますが、標準治療は大変危険なものなのです。食事療法をぜひご検討ください。

がんは3大標準治療では治らない!がん食事療法を知ってください!


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