医者と病院に殺されないための知識ブログ

医療界は現代医学に支配されており、標準治療を受けることが常識とされています。が、それによって多くの命が失われているのです。この事実を日本人に伝えるのがこのブログの目的です。

がん3大標準治療・5年生存率の罠



✳️【勝俣範之医師の主張①】

 「本物のがん」なら、がんがごく小さい時点ですでに転移しているので、なにをやっても効果がない、だから治療はすべきでない──と近藤誠医師は言いますが、本当に、「本物のがん」はなにをやっても無駄なのでしょうか?


 一般的にステージ1、2を「早期がん」、ステージ3、4を「進行がん」といいます。ステージ3は、最初にがんができた臓器の周りにあるリンパ節などにがんが転移している段階で、ステージ4は、ほかの臓器にまでがんが転移している段階です。


 「がんもどき自説」で「本物のがん」と呼ぶのは、ほかの臓器にまで転移しているがんのこと。つまり、ステージ4のがんはすべて「本物のがん」に入ります。では、ステージ4の治療実績はどうなっているのでしょうか。


 全国32のがん専門病院での各種がんの5年生存率をまとめたデータがあります(全がん協加盟施設の生存率共同調査2001~2003年手術症例)。このうち、5大がんは次のとおりでした。いずれもステージ4の5年生存率です。


 ・肺がん …2.7~5.6%


 ・胃がん …7.5%


 ・乳がん …35.0%


 ・大腸がん …15.0%


 ・子宮がん …20.5%(子宮頸がん)、22.7%(子宮体がん)


 ほとんどのがんは、初回治療から5年経つと再発しなくなるので、5年生存率が治癒率の目安として用いられます。これらの数字は手術や抗がん剤、放射線治療を受けた場合の結果です。


 がんの種類によって差はありますが、「がんもどき自説」でいうところの「本物のがん」でも、積極的な治療を受けることにより、一部ですが治っています。



✳️【勝俣範之医師の主張②】

 「がん治療で命が延びるという証拠はない」。近藤医師は、複数の本の中でそう言い切っています。テレビに登場されたときも、そう話しておられました。「証拠はない」なんて断言されると、一般の方は「えっ、そうなの?」と驚かれると思います。当然、実際のところはどうなのか気になるでしょう。


 全国32のがん専門病院での各種がんの治療成績を見ると、たとえば、胃がんの5年生存率は、ステージ1で97%、ステージ2で68%、ステージ3で44.6%、ステージ4で7.5%となっています。5年生存率というのは、治癒率と言って良いもの。これらは、ほとんどすべて積極的治療を受けた場合の数字ですので、「積極的治療を受けた場合の治療成績」と考えていいと思います。


 がんを放置したら、どんどん悪化し、ステージが進みますので、この数字が積極的治療の有効性を示していると言っていいでしょう。


 「がんもどき自説」によると、他臓器に転移のあるがんは「本物のがん」なので治らないということですが、ステージ4の胃がんでも、積極的に治療することにより7.5%の治療成績が得られています。(中略)。転移のあるがんでも治るがんがあるということは、「がんもどき自説」ではまったく説明できません。 勝俣範之〈医療否定本の嘘〉より



✔️【真相〈そもそも5年生存率とはなんぞや?〉】

 5年生存率についてよく知らない人たちのために簡単に説明します。


 5年生存率とは……


 《がん3大標準治療後、とりあえず5年間生きていればがんが完治したと見なす》


 ……というものなのです。


 しかし、これがどう考えてもおかしいものであることは、子供でもわかることなはずです。



【5年では短すぎる】

 5年間生きていたらがんが完治した?


 もしも日本人の平均寿命が30歳くらいならまだしも、平均寿命80歳の現代においては明らかに短すぎます。


 10倍の50年くらいは必要と言っても大げさではないでしょう。



【5年と1分後に死んでも治療失敗にはカウントされない】

 また、5年間でOKなため、仮に5年と1分後に死んだとしても「その死亡と標準治療による副作用・合併症は無関係です」ということになり、治療の失敗にはカウントされないのです。


 5年経つとがんが再発しないというのが仮に本当だったとしても、標準治療に使われる抗がん剤の代表的な副作用に肺炎があります。


 その肺炎が原因で死亡した人が100人いたとしても、その100人の死亡者とがん3大標準治療は「無関係」ということにされてしまうのです。


 こんな話、納得できますか?



【積極的治療を受けなかった人たちの5年生存率が出ていない怪】

 また、乳がんのステージ4の、積極的治療を受けた場合の5年生存率は35%だそうですが、「積極的治療を受けなかった人たちの5年生存率」が出ていないのはなぜなのでしょうか?


 もしも積極的治療を受けなかった人たちの5年生存率が同じ35%だったら、積極的治療に意味はないことになり、もしも36%だったなら積極的治療を受けないほうがいいことになります。


 積極的治療を受ける群と積極的治療を受けない群、この2群の5年生存率を比較しないとなにも意味はありません。 


 ところで勝俣範之医師は〈医療否定本の嘘〉の138ページに、次のようなことを書いています。



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 突然ですが、風邪にはビタミンCが効く、と聞いたことはありませんか?あなたは効くと思いますか、効かないと思いますか?


 では、みかんをたくさん食べて風邪が治った人がいたとします。みかんといえば、ビタミンCが豊富。ということは、ビタミンCが効くということでしょうか?


 正解は、この話だけでは、「効くかもしれないし、効かないかもしれない」としか言えません。みかんを食べなくても風邪は治ったかもしれないし、みかんを食べたから治ったかもしれない。つまり、1つの事象だけでは真実はわからないのです。

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 ……よくわかっているじゃないですか(笑)。



【まとめ】

 ●5年生存率とは「治療後、とりあえず5年間生きていればOK」というものにすぎない。


 ●5年と1分後に死んだとしても、治療失敗にはカウントされない。



【参考資料】

 勝俣範之〈医療否定本の嘘〉


 バーノン・コールマン〈医者を見限る勇気〉



🏥国民病のがん。手術などの標準治療で治療するのが常識とされていますが、標準治療は大変危険なものなのです。食事療法をぜひご検討ください。

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