医者と病院に殺されないための知識ブログ

医療界は現代医学に支配されており、標準治療を受けることが常識とされています。が、それによって多くの命が失われているのです。この事実を日本人に伝えるのがこのブログの目的です。

「がんを治すことができない22の食事法」の真相



✳️【22の食事法を徹底的に調査した結果は……】

 がんと食事法の関係について、網羅的に調べた研究があります。  

 

 2010年、イギリスの研究者たちが、グーグルなどの検索エンジンや医学雑誌を調査し、「がんに効く」とうたわれている食事法を調べました。 


 その結果、なんの根拠もないでたらめのものを除き、22種類の食事法が見つかりました。


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図表│3-1 がんを「治す」食事法はない──「がんに効く」と言われている22の食事法一覧


食事法──選択された野菜・ハーブミックス

内容──免疫活性効果があると考えられている食材を茹でたあとにフリーズドライしたもの。大豆、マッシュルーム、緑豆、ナツメ、ネギ、にんにく、平豆、セイヨウネギ(リーク)、サンザシ、たまねぎ、朝鮮人参、アンジェリカ、タンポポ、セネガル根、甘草、しょうが、オリーブ、ゴマ、パセリが含まれる。

研究からわかっていること──ステージⅢ/Ⅳの非小細胞性肺がんにおいて生存期間を延ばしたという報告があり、今後の研究結果次第では有効であるという結論になる可能性がある。しかし確定的なことを言うにはまだエビデンスが不足している。


食事法──オーニッシュ・ダイエット

内容──主にビーガン(卵や乳製品も口にしない厳格な菜食主義「ベジタリアン」のこと)。ビタミンEとC、大豆、セレンを摂取する。

研究からわかっていること──早期の前立腺がんに関しては進行をゆっくりにしたという報告がある。しかし確定的なことを言うにはまだエビデンスが不足している。


食事法──ゲルソン療法 内容──主にベジタリアン。砂糖、スパイス、アルコールは摂取しない。搾りたての果物・野菜ジュースを飲む。コーヒー浣腸。

 研究からわかっていること──皮膚がん(メラノーマ)患者で生存率を高めたという報告があるものの、研究手法に問題があったことが指摘されているため、その結果は信用できないとされている。ゲルソン療法をもとにしたゴンザレス療法(膵酵素の摂取を加えたもの)に関して、効果がない(抗がん剤に劣る)という科学的根拠がある。 


食事法──ゴンザレス療法(ケリー・ゴンザレス・ダイエット)

内容──3種類の体質に合わせて、果物、野菜、シリアルに、消化を助けるもの(ペプシン、膵酵素、コーヒー浣腸)を組み合わせる。 

研究からわかっていること──初期の研究は、36人の被験者のうち11人しか追跡することができず、研究手法の不備が指摘されている。膵がん患者において、通常の抗がん剤とゴンザレス療法を比較した研究の結果、抗がん剤治療群のほうが予後良好であった(生存期間の中央値:14ヶ月vs4.3ヶ月)。(中略)

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 図表3-1からわかるように、今のところがんを「治す」可能性がある食事法は存在しません。しいて言うなら、野菜・ハーブミックスが肺がんに対して、オーニッシュ・ダイエットが早期の前立腺がんに対して、進行をゆっくりにさせる可能性があると示唆されているくらいです。


 ただ、前立腺がんに関しては最近、残念な研究結果が発表されました。


 2020年1月に、前立腺がんになった患者さんが野菜の摂取量を増やしても、がんの進行のスピードは変わらないという研究結果が報告されたのです(JAMA.2020)。(中略)


 このように、がんと食事の関係についての研究がおこなわれていないからわからないのではなく、多くの研究がおこなわれたうえで、その多くは有効ではないと結論づけられたのです。


 ちまたにあふれる本がうたっているような「がんが消える食事」は存在しないので、こういった情報に過剰に期待するのではなく、きちんとした標準治療を受けることをおすすめします。 津川友介/勝俣範之/大須賀覚〈最高のがん治療〉より



✔️【真相〈マクロビオティックが☓とは……〉】

 〈最高のがん治療〉はハーブミックス、オーニッシュ・ダイエット、ゲルソン療法、ゴンザレス療法以外にも……


 ●マクロビオティック

 ●アネミュラー・リーズ・ダイエット

 ●ブラント・ブドウ・ダイエット

 ●ブルエス・ダイエット

 ●バドウィック・ダイエット

 ●バーガー・ダイエット

 ●ドリス抗がんダイエット

 ●グリューニンガー・ダイエット

 ●クレブス・ダイエット

 ●カール・ダイエット

 ●ルポルド・ダイエット

 ●モエルマン・ダイエット

 ●オストルンド・ダイエット

 ●リケウェッグ・ダイエット

 ●シュミット・ダイエット

 ●シーガー・ダイエット

 ●小麦若葉療法

 ●ツァベル・ダイエット


 ……この18の食事法を取り上げているのですが、「研究からわかっていること」は「☓」、つまり「質の高い研究がおこなわれておらず、エビデンスがないことを意味する」だそうです。


 しかしその中にマクロビオティックが入っていることから、彼らの言う「質の高い研究」や「エビデンス」とやらのほうがインチキであることはいうまでもないと思います。



【コリン・キャンベル】

 ところで、オーニッシュ・ダイエットのオーニッシュとは、米カリフォルニア大学サンフランシスコ校医学部臨床教授のディーン・オーニッシュからきたものです。


 また、日本ではメディアがまったくとりあげないので日本人の誰も知らないのですが、アメリカでは毎年「植物性食品による国際医療会議」というものが開催されており、オーニッシュとともにこの会議に毎回参加しているとある人物がいるのです。


 その人物とは米コーネル大学栄養生化学部名誉教授のコリン・キャンベルという方で、彼の提唱するPBWF(プラント・ベース・ホール・フード)療法によって、がんなどの現代医学では不治の病とされる病気が、次々と治っていることが世界中から報告されているんです。


 もはやキャンベルこそが玄米菜食によるがん食事療法の世界最高権威であり、このテーマを語る上でぜったいに避けて通ることができない人物なのです。


 〈最高のがん治療〉はオーニッシュをとりあげて、なぜキャンベルをとりあげないのか理解に苦しみます……。



【コールドウェル・エセルスティン・ジュニア】

 もう1人。


 オーニッシュ、キャンベルとともに会議に参加し続ける主要人物に、コールドウェル・エセルスティン・ジュニアという人がいます。


 この方もこれまたとてつもない方で、オリンピックのボート競技で金メダルを獲得し、ベトナム戦争では英雄的な行動をとった者に与えられるブロンズスターを受賞し、医師としては世界トップクラスの医療機関、クリーブランド・クリニックで乳がん対策委員会会長、アメリカ内分泌腺外科学会でも会長をつとめ、アメリカのベストドクターにもリストアップされました。


 〈最高のがん治療〉の著者たちの「華麗なる経歴」がかわいそうになってくるほどの経歴を持つスーパードクターなのです。


 そのエセルスティン・ジュニアもキャンベルの考えに賛同しており、「あらゆる病気は食事療法で治る」と主張しています。


 PBWF療法でがんが治る証拠になる論文があるかどうかはわかりませんが、論文発表に次ぐ権威があるとされる学会発表ならされており、そもそもキャンベル、オーニッシュ、エセルスティン・ジュニアという雲の上の大科学者たちが「がんは食事で治る!」と断言し続けている以上、それをわざわざ否定する理由はどこにもないでしょう。



【真柄俊一のエピソード】

 しかし、さすがにもっと具体的なデータ、具体的な記録が必要だと思うので、おもしろいエピソードを2つほど紹介します。


 まずはキャンベルを師と崇める真柄俊一医師のエピソード。〈ガンは治療困難な特別な病気ではありません〉から引用します。


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 2004年の夏に慶応大学病院で早期の喉頭がんが発見され、手術を受けた太田○子さん(当時66歳・女性)は、術後に放射線治療を受けました。しかしわずか半年後の翌年2月、再発を告知されたのです。手術も放射線も効果がなかったのです。(中略)


 当院に通う友人の紹介で彼女は来院しました。血液検査をしてみると、SCC抗原という腫瘍マーカーの数値が13.6と、とても高い値でした。正常基準値は1.5以下ですので、間違いなく再発であることが確認されました。(中略)


 現代医学でももはや打つ手のない太田さんに対して、私はがんについての自分の考え方や治療法を詳しく説明し、納得いただいたうえで治療を開始しました。週1回の通院による鍼治療とメンタルケア、自宅での食事療法です。1ヶ月後、わずか4回だけの治療後、彼女は慶応大学病院へ検査を受けに行きました。すると、主治医が首をかしげながら、「あら、がんが消えているわ……」と不思議そうな顔をしたそうです。


 その4日後に当院でおこなった腫瘍マーカーSCC抗原の検査結果も、1.0と正常値になっていました。がんが自然療法で消失したことの裏付けが取れたのです。

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 ほとんど患者の実名が公開されている上、慶応大学病院にも証言してくれる人がいると思うので、この話は間違いなく事実だと思われます。



【石原療法でがんを治した女性】

 最後にムラキテルミという方のエピソード。


 彼女は原発性肝臓がんでしか増えないAFPの値が3000以上になったのですが、石原結實という医師のアドバイスどおりに食事療法を続けたところ、AFPが正常値に戻って腫瘍も消えてなくなったそうです。


 つまり「食事療法で原発性肝臓がんが治った」というわけなのです。


 これだけの証拠を突きつけられても現代医学は認めないのでしょうけど、もはや認める認めないなどどうでもいいことです。


 「がんは食事で治る」──これ以外の結論はほかに存在しません。



【まとめ】

 ●〈最高のがん治療〉はがん食事療法の都合の悪い事実を無視しまくっている。



🏥国民病のがん。手術などの標準治療で治療するのが常識とされていますが、標準治療は大変危険なものなのです。食事療法をぜひご検討ください。

がんは3大標準治療では治らない!がん食事療法を知ってください!


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