【科学史がくつがえる!】水は構造を作り出し情報を記憶することができる

「江本勝の『水からの伝言』が本当なら、水には情報を記憶する能力があることになるけど、そんなことってホントにありえるの?」
「ほとんどの科学者がないって言ってるけど、いったいなにが正しいの?本当のところが知りたい……」
──この記事はこのような悩みを解決します。
この記事を書いた私は……
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……という者です。
ちなみにこの記事で以下のようなことがわかります。
●水は本当に情報を記憶できる
これをわかりやすく説明します。
この記事によって1つ上のレベルの知識人になり、周囲に差をつけることができるようになれると思うので、ぜひ最後まで読んでください!
【江本勝の『水からの伝言』】
東京大学非常勤講師で『理科の探検』の編集長でもある左巻健男さん。
彼の著書『陰謀論とニセ科学』から引用します。
小学校教員をめざす学生が『水からの伝言』に感動
将来、小学校教員をめざしている学生を私が教えているときのことです。ある女子学生に声をかけられました。
「先生、この前、水の結晶の写真が載っている本を読みました。水が言葉を理解してきれいな結晶になったり、汚い結晶になったりするのですね」
そう言ってきました。私は、将来優秀な小学校教員になると想定される彼女までが、その本の内容を信じていることに驚きました。
その「水の結晶の写真が載っている本」には、『水からの伝言』(波動教育社 1999)など「波動」の第一人者という江本勝氏という方が執筆した本が何冊かあります。
これらをまとめて以下「水伝」と略します。
さまざまな「水の結晶」の写真が並んでいますが、驚くべきはその主張です。
なんと、水が“言葉”を理解するというのです。
容器に入った水に向けて「ありがとう」とか「ばかやろう」という言葉を記した紙を貼り付けておいてから、それらの水を凍らすと、「ありがとう」を見せた水は対称形の美しい六角形の結晶に成長し、「ばかやろう」を見せた水は崩れた結晶になるといいます。
つまり、水は美しい言葉と汚い言葉を理解するというのです。
たとえば「平和」と「戦争」という2つの言葉なら、「平和」は美しい結晶に、「戦争」は崩れた結晶になるといいます。
湧き水など自然水と水道水では、後者が崩れた結晶になるようです。
実は、私がニセ科学批判をしていこうと思ったきっかけが、この「水伝」なのです。
ちょうど私が1年半かけて書き上げた“水の本”が紀伊国屋書店本店の環境コーナーに平積みにされたとき、隣に並んでいた本です。
私はパラパラとめくり、そのばかげた内容に、「こんな本を読む人はいない」と思いました。
ところが、私の本よりずっと売れているようでした。
それでずっと気になっていました。(中略)
きれいな水の写真撮影法
では、「水伝」にある水の結晶をどのようにしてつくったのでしょうか。
また、どのようにして撮影したのでしょうか。
水が自然に「美しい結晶」になったり「崩れた結晶」になったりしたわけではありません。
撮影者が、顕微鏡下で水の結晶を探して、それを撮影しています。
次に示すように撮影者が結晶を探す過程で、いくらでも操作できる方法で撮影をしているようです。
なお、結晶の作成と撮影の方法は次のようなものです。
①水入り容器の底を叩いて水を活性化する
②水を1種類につきシャーレ50個にスポイトで1滴垂らす。中心付近が盛り上がった様子になる
③マイナス20℃の冷凍室で3時間ほど冷却すると、丸く盛り上がった氷の粒になる
④このシャーレをマイナス5℃の低温室へ移動し、1つずつ氷の盛り上がった突起の部分に光をあてて200倍の顕微鏡で覗いて現れた結晶を撮影する
④で、氷の粒の突起部分にチリなど凝結核があると、水蒸気が直接核の周りに着いて固体となり、条件によっては樹枝状の六角形の結晶に育ちます。
その条件は「中谷ダイヤグラム」として知られています。
水蒸気量(過飽和度)と温度で生成される結晶の基本的な形が決定されます。
氷のてっぺんに結晶の凝結核があったときは、顕微鏡照明用のハロゲンランプの熱によって、マイナス20℃からマイナス5℃に温度が上がります。
そのなかで、短時間、氷の一部が融解・蒸発し、気化した水蒸気の一部が雪と同じように凝結核の周りに取り込まれます。
こうして樹枝状の六角形の結晶ができる条件を満たし、結晶が成長すると考えられます。
いつも結晶ができるとはかぎりません。結晶ができない場合もあります。
撮影者にはあらかじめどちらが「ありがとう」「ばかやろう」の水かを知らされています。
すなわち撮影者は、きれいな結晶を撮影することも、結晶が融けて崩れた形になったものを撮影することも、どちらも可能なのです。
水が人為的ではなく自発的にきれいな結晶になったりするならば別ですが、撮影者の想いでどうにでもできる方法で撮影していますので、客観的な証明にはなりません。
とはいえ「水伝」の写真は、実験をした結果だと捉える人たちがたくさんいました。
でも、どのように撮影したかを知ると、科学的でなく恣意的な方法だとわかるでしょう。
【科学者たちの猛反論】
「すなわち……」と言われても、意味がよくわかりません……。
再び『陰謀論とニセ科学』から引用します。
雑誌『AERA』(朝日新聞社)2005年12月5日号に「水伝」の批判的な記事が掲載されました。
そこには科学者4人の次のようなコメントが載っています。
「無機の物質である水が言葉や音楽に反応するというのは考えられない。荒唐無稽な話で、ニセ科学の典型的な例だ」
「実験のやり方も大雑把で温度も水蒸気の量も一定ではない。いろんな結晶ができるから、観察者がきれいな結晶を探せば見つかるだろう。50個中にいくつ、どのような結晶ができたのか、データを取らなければ意味がない」
「水が情報を記憶することはないし、どんな結晶ができるかについてはすでに中谷宇吉郎博士が解明済みで、言葉や音楽とは無関係」
「馬鹿馬鹿しい説ほど、科学者が無視しても残ってしまう。科学にはわからないこともたしかにあるが、物理現象の解明は進んでいて、江本氏が主張するような神秘的なことが起きる余地はない。科学立国をめざす日本から『水からの伝言』のような情報が発信されるのは恥ずかしいことだ」
【「水には情報を記録できる物理的な機能がない」という主張】
また、『ムー』(2022年3月号[固体、液体、気体に続く第4の相が奇跡を起こす!!「水からの伝言」の超科学])には次のような記述があります。
『水からの伝言』には、間違った形で道徳教育に利用される、実験自体が科学として成立していない、迷信やまじないと変わらないなどさまざまな批判があったが、1番もっとも意見は液体である水には、情報が記録できる物理的な機能がないということだった。
情報は何かを変化させ、固定することで記録される。そこに構造ができるわけだ。
音は空気を波立たせて伝わるが、空気には何も残らない。空気は構造をもたないからだ。
しかし、レコード盤なら、その波がプラスチックの形を変え、構造を作り=音の変化が記録されるので再生できる。
水面に音を当てれば、さざ波が立ち、波紋が起きる。
しかし波はすぐに消え、どこにも残らない。
水を媒体に声を記録しようとすれば、氷に変えるしかない。
水面の波紋を瞬時に凍らせれば、レコードのように音は記録される。
しかし水は液体なので、どんな音楽を聞かせようとそこに音の記録は残らない。
水には構造がない、だから感情を記録する以前に水には何も記録できないのだ。絶対に、だ。
しかし液体である水にも構造があるとしたら、話は別である。
構造をもてば、情報を記録することができる。
水に何かが記録されることは絶対にないとはいえなくなる。
【ノーベル賞科学者が証明!水は構造を作り出す】
以前、イギリスのロンドンで英国王立医学アカデミーによる「水化学・新しい展望──ホメオパシーの証拠」という国際セミナーが開催されたことがあります。
その様子は2019年1月15日付の環境農業新聞に掲載されました。
演壇に立ったのは英ケンブリッジ大学名誉教授で、ノーベル物理学賞受賞者のブライアン・ジョセフソン博士。

彼はサイマスコープという最先端機器を用いて水の振る舞いを観察し続けたそうです。
その結果、音楽や映像などの波動刺激で、水が特殊な構造体を生み出すことを発見したそうです。
そう。水には構造があり、情報を記録することが可能というわけなのです!
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