「サラエボ事件=フリーメーソン陰謀説はドイツ軍の宣伝で広まった」への反論

「サラエボ事件=フリーメーソン陰謀説はドイツ軍の宣伝で広まった」という意見があります。
しかし、これは完全に的の外れた意見です。
詳細を知りたい方だけ、この記事をお読みになってください……。
この記事を書いた私は……
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……という者です。
ちなみにこの記事で以下のようなことがわかります。
●《サラエボ事件=フリーメーソン陰謀説》は、ドイツ軍による根拠のない宣伝で広まったわけではない
これをわかりやすく説明します。
この記事によって1つ上のレベルの知識人になり、周囲に差をつけることができるようになれると思うので、ぜひ最後まで読んでください!
【「サラエボ事件=フリーメーソン陰謀説はドイツ軍の宣伝で広まった」という主張】
大ベストセラー『帝都物語』で知られる作家の荒俣宏さんは『フリーメイソン──「秘密」を抱えた謎の結社』の中で次のようなことを言っています。
片桐三郎さんによれば、ユダヤ民族の陰謀集団としてのフリーメイソンというイメージが明確になったのは、第一次世界大戦中に、ドイツの専制的な軍人として知られたエーリッヒ・ルーデンドルフ将軍が行なった宣伝活動が大きかったという。
第一次大戦の口火と言われている、サラエボ事件というのがある。
サラエボという場所でオーストリアの皇太子夫妻が暗殺されたのだが、これらはユダヤの陰謀であり、フレーメイソンが実行したものだという宣伝だった。
このような中で、日本では、四王天延孝がルーデンドルフと同じような反フリーメイソン、ユダヤ陰謀論を展開するようになるのだ。
1920年代を中心に、ルーデンドルフは、秘密暴露とメイソンの絶滅というスローガンのもとに、ユダヤ系のメイソンが組織を利用して、ドイツを第一次大戦に引き入れ敗戦に導いたと非難した。
これにより、ドイツの民族主義が目覚め、自分たちの祖国ドイツがユダヤ人の手によって良き伝統や良き文化を破壊されていくと信じ込んだ。
その間、ワイマール共和国では、大統領になったヒンデンブルクが民主主義を信奉し、フリーメイソンの理念に対しても共感を抱いていた。
しかし、ヒンデンブルク大統領が亡くなり、ルーデンドルフが言論活動を開始するのと同時に、ドイツでは民族的な反ユダヤ思想が高まり、ついにヒトラーの登場によって、フリーメイソン殲滅の動きが表面化するのだ。
1935年8月、ドイツでは全フリーメイソン・ロッジの解体命令が発せられた。
【不勉強な荒俣宏と片桐三郎】
「サラエボ事件=ユダヤ・フリーメーソン陰謀説が広まったのは、ドイツ軍のルーデンドルフ将軍の宣伝活動が大きかった」──この言い方では、まるでルーデンドルフ将軍がなんの根拠もなく、ただ単に……
「世界中のみなさーん、サラエボ事件はユダヤ・フリーメーソンの陰謀で起きたものなんですよー」
……と吹聴しているようではないですか。
前回の記事で説明したように、サラエボ事件がフリーメーソンの陰謀で起きた証拠は山のように存在します。
きっとルーデンドルフ将軍はそれらを知っており、それらを根拠に《サラエボ事件=ユダヤ・フリーメーソン陰謀説》を主張したのだと思われます。
荒俣さんは無論、片桐三郎さんという方も不勉強の極致と言わざるをえません。
それにしても荒俣さんといえば、桁違いの読書家として知られる人です。
これまでに読んだ本の冊数は、おそらく2万冊は軽く超えるでしょう。
それでもこの程度のことしか言えないんですから、読書量と知識量は比例しないことを改めて痛感します。
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以下の目次に記事をまとめたので、興味がある方は併せて読んでみてください。
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